くまお、ハイデルベルク城に登るの巻
くまおです。
マンハイムは先週から冷え込みが激しく、学校まで歩く僅かな時間でも手がかじかみます。
10月から始まった秋学期も、今月末でおわりです。本当にあっという間だったなぁ……。
というわけで来週から、講義の筆記試験(Klausur クラウズーア)が目白押しで、人生初の落単の危機に怯える毎日です。
ドイツの大学は単位を取るのが本当に大変と聞いてはいましたが、本当に大変です(?日本語が変)。
私は楽器学、音楽史×2の3つの試験を抱えているのですが、これね、ほんと心が折れます。だって普通に音楽の知識を詰め込むに加えて、ドイツ語の試験を同時にやるようなもんですよ……。
しかも試験には電子辞書の持ち込みが不可能なのです!!外国人にやさしくない!!
このままでは問題文すら分からない可能性ある…!!と思い、先週、以前住んでいた下宿の大家さんに頼んで紙のドイツ語の辞書をお借りしてきました。
あの下宿、私にとってドイツの実家です……。
それに加え、月末に作曲科の初演があったり、伴奏を多く抱えすぎていたり、その他いろいろなことで心が荒みすぎたので、ストレス発散もかねてずっと行きたかったハイデルベルク城に登ってきました。くまおの父と母の思い出の場所らしいです。
ちなみにドイツ語でストレス発散はEntspannung (エンドシュパヌング)と言います。spannung は緊張、ストレスのこと。ent...をつけると、そこから離脱することを意味します。
ドイツ語のこういうところ、日本語の熟語に似ているので好きです。
ハイデルベルクの旧市街の中にあるKornmarkt(コルンマルクト)。そこの脇道を進むとケーブルカー乗り場と歩くコースがあります。
ちなみにくまお、先々週コルンマルクトのホールで演奏しました。
ケーブルカーで登った方が断然ラク(お金かかります)のですが、冬季休業中で4月にならないと動かないと言われ、結局歩くことに。
意外と急勾配だけど、思ったよりあっという間に登れます。15分くらいかな。
お城の城壁はこんなかんじ。くねくねしてて、雰囲気は姫路城です。
途中には砲台もありました。
お城のバルコニーに行くには入場券を買う必要が。学生だと4ユーロだったかな?忘れました。
バルコニーからの眺めはこんなかんじ。綺麗すぎて、荒んでた心が浄化〜〜!!
平日の夕方、氷点下の中ここまで来る物好きは少ないので、だ〜〜れもいませんでした。最高の贅沢。
お城は三十年戦争やプファルツ継承戦争、火事で破壊された痕があり、廃墟のようなところもありますが、中庭も美しかったです。
今回は入りませんでしたが、ドイツの薬事博物館(Deutsches Apotheken Museum)もありました。
[3/9追記]
先日入ってきました!
医療といえばドイツ。
薬の原料についての展示や
薬の歴史、
そして昔の薬局や研究所の様子が再現されていました。
ハイデルベルク城の入場券があれば、誰でも入ることができます。おすすめ!
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ハイデルベルク城で見逃せないのが、宮廷道化師・ペルケオ氏!!
中庭から地下に行ける道があり、ワイン樽の展示の側に佇んでおられます。酒飲みの宮廷道化師でワイン持って楽しそうなペルケオさん。
シーズン中は彼の姿を撮るのに長蛇の列らしいですが、だ〜れもいませんでした(2回目)。
ペルケオ氏の向かい側には世界最大級のワイン樽!
横にある階段を登っていくと樽の上にのることができます。樽には名前が付いており、カール・テオドール樽と言います。
カール・テオドール橋にも名を残すこのお方は、ハイデルベルクだけでなくマンハイムの隆盛に貢献した選帝侯であられます。
実は先週、マンハイム城も散歩したのですが、その時にもカール・テオドールの功績の展示がありました。
そちらも綺麗だったので、また記事に書けたらいいなぁ〜。
続く