くまお、追い込まれて記憶がないの巻
くまおです。
最近のくまおといえば、カールスルーエ(Karlsruhe)にいる先輩に会いに行ったり(黄色いのがお城、赤いのが音大(もともとはこれも城))
フランクフルトまで散髪しにいったり(写真は古いオペラ座 Alte Oper)
していました。
ですがこの2週間で立て続けに全て違うプログラムの本番が大量にあったのですが、今振り返って本当必死すぎて記憶がなくなりかけているので書きます。全部ではないですが。
まず、事件は5月最終週の土曜に起こった……。
昨年10月に、とんでもむちゃぶりされたくまおを、皆様は覚えていらっしゃいますか?
あの、現代曲のコンサートでピアニストがクビになって、リハの前日に楽譜回ってきたやつ!
ああいうことってそう起こらないと思ったんですが、実際そうらしいですが、またまた私ピンチヒッターを務めることになりました。
前回は先生がクビにしたそうですが、今回は脱走らしいです。どうなってんだここの音大は……。
それも前回よりひどい、楽譜渡されて3日で本番!笑
ゴリゴリの現代曲でした。
マンハイムから電車で30分ほどのノイシュタット(Neustadt)のホール。
指揮付きのアンサンブルだったのですが、指揮がド下手すぎて(一応指揮のアシスタントとして音大で働いているらしいが、正直そこらへんの学校の合唱コンクールの指揮者の方がよっぽどうまい)本当に大変でした。
そのせいにするわけじゃないけれど、したいけれど、リハではほぼ完璧に上手く行っていたのに本番でくまおが指揮を見逃して大きなミスをしてしまい、かなーり落ち込みました。
現代曲なので、聴きに来てた知り合いは全然気付かなかったそうですが笑、3日とはいえ弾けてたのに!!と悔しさでいっぱいであります。
その次は歌の伴奏でハイデルベルクへ!
ハイデルベルク城に登る手前のコルンマルクト(Kornmarkt)のホールでした。
前の学期も今学期も、歌のパートナーはドイツ人。私の希望もありドイツ歌曲をドイツ人とドイツ語ネイティブの先生に習えるのは本当にいい経験です。
日本を出る前に恩師から、「歌の伴奏の授業は絶対取りなさいよ!」と言われていたけれど、本当にとって良かった。
この日の演奏はシュトラウスの歌曲を数曲。どれも上手く行って、良い時間をお客さんと共有できたと思います。
先週月曜日は、卒業試験のひとつめ。
修士課程の学生は、60分以上のリサイタルと、30分の録音、それぞれ別のプログラムで用意しなくてはいけません。
トーンマイスター(音響と録音の専門家?)と一緒に大学のホールで録音するのですが、実はここでもすったもんだがありました…笑
私は、私のついている教授がトーンマイスターに連絡を取って、録音する日にちを決定するのだと思い込んでいたのですが、自分でコンタクトをとらなければいけないということが3月に判明し……!
しかもこのトーンマイスター、めちゃくちゃ忙しくて、なかなか日にちを決めてくれないと噂の方でした。
どうしよう、卒業出来るかな…とオロオロしていましたが、偶然食堂でお会いしたので直談判して約束を取り付けたのです……。
くまお、本当に卒業できるんでしょうか。
ヒヤヒヤです。
けれど録音はまあまあ上手くいったので、とりあえずホッとしています。トーンマイスターはとてもフレンドリーな方で良くしていただいて、めちゃくちゃ褒め上手でした。で、なぜかメッセージアプリ(LINEのような)でやたら話しかけられるようになりました笑 イタリア系の人だし(ぽっちゃりの陽気なおっちゃん)、息をするように褒め言葉が出てくるのかな?笑
ともあれ、また一歩卒業に近づきました。ドイツで過ごせるのも、泣いても笑ってもあと2ヶ月半……
今日トーンマイスターが編集した音源を頂き、「これあなたの家族が聴いたら、あなたを誇りに思うと思うよ!ガハハ!」って言われました。
少なくとも私の両親は寝るな、と思いました。笑
つづく