くまお フォルテッシモ

ドイツの音大に突如現れた くまおの日記

くまお、保険に入るの巻

 

くまおです。

しばらく更新してませんでした。

 


北海道での地震、台風、豪雨といった日本のニュースに驚く毎日です。

 


日本を外から見てみて、改めて災害が多いんだなと思ってしまいます。6〜7月に受験でドイツにいた時も、大阪で大きな地震がありました。ドイツはまず地震がないし、気候も安定しているのでよりそう思うのかも。

これ地震きたら一発アウトだな、っていう建物、たくさんあります。

 


1日でも早い復興を願うばかりです。

 

 

 

さて、なかなか更新できなかったのは、決してめんどくさかったわけではありません!🤔

ていうのも手続きがなかなか進まなくて、書きたいネタはあるのにオチがつかないという状態です。。。


中途半端に書いた下書きだけがどんどん溜まってく……

 

 


銀行開設の手続きをしてから約10日、うんともすんとも連絡が来ません。

これ以上遅れるとビザがやばい!ということで、口座がまだ来てないけれど保険を先に手続きしに行きました。


私が申し込んだ保険はこれ。

 

f:id:kumao-klavier:20180919233152j:image


AOK!「アーオーカー」が正式名称ですが、私は日本語風に「アオキ」と勝手に呼んでおります。


アオキの学生用保険の担当の方と先月から連絡は取ってまして、やっと窓口までいきました。担当の方は優しそうなお姉さんだった。

「申込書や入学許可証、パスポートなどなど必要書類は揃ったけれど、口座まだだよ〜」と泣きついたら、「口座は来月中旬までに知らせてくれればいいから!」って即OKされて肩透かしをくらいました。


こんなことならもっと早く来るんだった…。


今日大学のStudentenbüro (学生事務局)に書類を提出しに行ったので、大学とAOK間で書類の受け渡し完了後に、私のところにカードが送られてくる…はず!!来なかったらとても困る。頼むぞ!

 

[10/16追記]

無事にカードが届きました!AOKはやっぱりレスポンスが早くて助かります…。これでドイツの医療費はほぼ無料なはずですやったー!

------------------------------------------------------

 

また、今日は家の虫があまりにすごいので、自分で虫除け液を作りました。


ドイツでよく見るdm(デーエム)というドラッグストアで、こんなものを買ってきました。

 

f:id:kumao-klavier:20180919233220j:image

 

ハッカ油〜。

ドイツ語では「Japanisches Heilpflanzenöl」。Japanisches=日本の、と付いてる。ハッカ油って日本発祥なのかな?

他に日本って付くものは漆(Japanlack)くらいしか知らない…

 

写真とは違うメーカーですが、今日大学の帰りに寄ったら30mlで1.6€というコスパの良さそうなハッカ油を見つけたので、しばらくはリピ買いしそうです。

容器に入れて水で薄めてスプレーを作りました。


私の部屋はもうハッカの香りしかしないです。病的にふりかけています。ある程度の大きさのクモは退治するのに勇気がいるので、少なくとも部屋には入ってくるなよ、という消極的な作戦です。

 

 

最後に、最近の小さな発見。

 

f:id:kumao-klavier:20180919233458j:image


こちら、私の街の信号機。普通の信号機もありますが(どちらかというと普通な方が多い)、これは特徴的な形ですよね。中のかわいいシルエットはアンペルマンです(die Ampel =信号機)。

 

旧東ドイツで生まれたアンペルマン。ベルリンやドレスデンでは今でもたくさんのアンペルマンに出会えるみたいです。

 

東西ドイツ統一後は東ドイツの文化が西ドイツのものに統合されてしまっている印象がありますが、アンペルマンはそのかわいさと人気度の高さから残そうという声があがっているそうです。近年では旧西ドイツのシュトゥットガルトハイデルベルク、私の住む街でもアンペルマンの信号機が増えているらしい。


お土産物屋さんにはアンペルマングッズもたくさんあります。

もしドイツを訪れる機会があったら探してみてね。

 

 

 

つづく

くまお、銀行開設と掃除の巻

くまおです。

 

ドイツに来てから13日ほど経ちましたが、毎朝目覚ましなしで6時台に目覚め、楽器を嗜み散歩をし、料理と掃除が趣味になりつつあります。

なんていうかもう老人のような生活をしています。

 

先日は銀行開設に行ってきました。


これがないと保険にも入れないし家も借りられない。なにも出来ません。 

なによりビザ申請のためには銀行の残高証明書が必要なので、これが第一関門です。

通常は日本の銀行の残高証明書ではNGで、ドイツでSperkonto(閉鎖口座)というものを開設し、その残高証明書をもらわなくてはいけないんだとか。

そしてそれがクッソ時間かかるらしい。


ところで閉鎖口座とは……それは月ごとに下ろせる額が決まってるちょっと不便な口座。それにより口座の残高を見ることで、ドイツにどれだけの期間滞在できるか、その分のお金があるかどうかが分かるというもの。


ドイツに入国してすぐ全財産下ろしたりする怪しい人はダメってことだね。


けれど私の今住んでいる地域はビザの審査が少しユルくて、通常はNGですが日本の残高証明書でもOKだそう。

なので閉鎖口座みたいな不便なものじゃなくて、普通の口座作ろうぜ!ということになりました。

f:id:kumao-klavier:20180912183236j:image

私が申し込んだのはこれ!ドイツNo.2の規模を誇るCommerzbank(コメルツ銀行)の子会社がやってるComdirect(コムディレクト)。


オンラインバンクですが、Deutschebank(ドイツ銀行)等の同じグループのATMは手数料なしで使えるという便利そうな銀行です。

しかも口座維持費もなし、大家さんの紹介で入ると最初に50€もらえるというおまけ付き。


申し込みも案外簡単で、ネットで書類を作って印刷し、大きな郵便局に持って行って本人確認をしてもらうだけ。

f:id:kumao-klavier:20180912183307j:image

なにげにドイツの郵便局に行くの、初めてでちょっと緊張しましたが、書類とパスポートを見せて、本籍地や住所等について2〜3個質問されただけで大丈夫でした。対応してくれたおばさんも優しかった。

そのまま郵便局が書類を銀行に送ってくれて、あとは銀行からカードが届くのを待つのみ!!不備がなければいいなあ〜

 

[10/5追記]

やっとカード等が届きました…!もう!開設に1ヶ月かかったよ!

 

最初に郵便局から送った書類は完璧に記入したはずが、提出した2週間後なぜか外国人向けの書類書かなければならないと封筒で通知されました…。はよ言ってよ…。

それを記入してさらに待つこと10日、銀行カードや、口座からチャージしてプリペイドとして使えるクレジットカード、PINコードなどが7つくらいの封筒に分けて送られてきました(トラブル防止のためらしい)。

 

開設には時間がかかりましたが、使い勝手はとても良いです。アプリで振り込みが出来るところが手軽で良いです😂

 

------------------------------------------------------

 

最近は手続き以外やることもなく、専らピアノの練習と掃除に明け暮れる毎日です。

ドイツの人はクモは益虫と思っているようで、部屋にいてもあまり気にしないのかな、という印象は前からありましたが、今の下宿はいすぎだと思います。

人間の数よりはるかにクモが多いから、むしろクモの住処に私たちがお邪魔させてもらってる感覚です。


けれどちょっと我慢ならなかったので、他の下宿の方とこの2週間で150匹はクモを倒し、大量の蜘蛛の巣を一斉摘発しました。この数は冗談じゃなく盛ってもないです。


しかも日本では5mmにも満たないクモでも殺せなかった私が、です。半端ないストレスと引き換えに強くなりました。

母に「くまお、日本では全然掃除しないのに綺麗好きだったのね〜、帰って来たら楽しみにしてるね」と言われましたが違うの、違うんだよ。


綺麗好きでもない私でさえこのクモと蜘蛛の巣は耐えられない…!!


大掃除のおかげで幾分住みよくなった我が下宿ですが、窓に網戸付いてないので際限なくクモ入ってきます。

なので今も毎日10匹ペースで退治してまっっす☆

 


ちなみに、クモと蜘蛛の巣を取り除いたら、おそらくそれまで蜘蛛の巣に引っかかってクモに食べられていたハエや飛ぶ虫が若干増えました。

食物ピラミッドって大切だなぁと思いました。

 

つづく

 

くまお、ドイツの洗礼を受けるの巻

くまおです。

 

今住んでいる場所はほどよく田舎なので、素敵な街並みと教会の鐘、自然に癒される毎日です。

トラムに乗るとおばさまが話し相手になってくださったり、となりに住むおじいさんが庭で採れた梨をくれたり(だが虫がすごかった)なにかと楽しく毎日過ごしています。

f:id:kumao-klavier:20180905063024j:image

ところが土曜の夕方、いきなり家のチャイムが。不穏なチャイム…

 

恐る恐る出ると若いにーちゃんがおり、早口であまり聞き取れませんでしたがとりあえず「Wasser!(水)」という単語は聞き取れたので、最初は近くで遊んでて手が汚れたから洗いたいって言ってるのかな〜と思っていたら全然違くて。

 

なんと家の前の水道管が壊れて道路が水漏れしていたらしい!!若いにーちゃんは気付いた近所の方が通報して駆けつけた業者でした。

その後Kellerなどを色々調べ、「日曜まで水を止めるから浴槽に水を汲んでおいてね」と言うからさあ大変……

同居人みんなで浴槽やらお鍋やら空き瓶に水を貯めまくりました。

その日はお風呂に入れないし、手も満足に洗えないし、超不便な生活に…(泣)

でも翌日、普通なら日曜は働かないドイツ人が来て、道路を掘り返して水道管を直してくれました。お昼頃復旧し、蛇口をひねってお水が出る喜びたるや……😂

ちなみに家の前は今日までぽっかり穴が空いたままでした。マリオなら落ちてる感じの穴でした。


今のお家には短期滞在予定なので、WG Gesucht 等のサイトで家探しの毎日です。気になった物件には連絡しまくっているのに、まーみんなメール返さない。困ってます。

物件17件も出して、帰ってきたのはたったの2件。しかも1件はお祈りメールでもう心が折れます……。

なんとか大学の近くのWGに内見に行けることになったので、頑張ってドイツ語話すぞ〜!

 

そんなこんなで色々と洗礼を受けているくまおでした。

 


つづく

くまお、旅立ちの巻

くまおです。


先日生まれてからずっと住んでた日本を発ち、ドイツでの生活が始まりました。

ドラマとか漫画とか映画の見過ぎで、出発前は、空港でお母さんの顔見て泣いちゃったりするのかなとか。恋人が駆けつけて「やっぱり行くな!くまお!」って出発ロビーで言われてドキドキしちゃったりするのかなとか、考えましたけども。
両親が見送りに来てくれたけれど涙は出ず、むしろドライアイ気味で。恋人に至ってはよくよく考えたら最初からいなかった 。あっ今更涙が……

 

そういうわけでさらりと日本を出ましたが、実は今回は別の意味でドキドキの出国だったのです。
というのも、飛行機のチェックインをする時に「ビザを取っていないとドイツ入国が厳しいかもしれない」と航空会社のおねえさんに心配されたからなのです。

そう、これこそ
>>>ドイツの学生ビザ、ドイツに行ってからしか取れない問題<<<

これです。はっきり言いましょう、めんどくさい。

ワーホリビザ(ワーキングホリデービザ)や就労ビザなら日本で取れるみたいですが、学生ビザはドイツで取るしか方法がなく、今のところ私は観光ビザしか持っていないのです。復路のチケット( 留学生用の日付変更可能チケット)もあるにはあるけれど、観光ビザの90日を超える日数をドイツで過ごす予定なのは若干不安が残ります、とおねえさん。特に最近は難民も多く、ドイツへの入国はなかなか厳しいんだとか。

いや私もね、一人で運ぶにはどう考えてもでかすぎるキャリーバッグ2つと、バックパッカー並みに重いリュック背負っててね、自分で言うのもなんだけど怪しい。だってしょうがないじゃん!郵便だと液体とか薬は送れないって聞いてたから、キャリーの反面薬だらけなんですよね。 パブロンとか。正露丸とか。もうまじ、輸入業者に疑われたらどうしようってかんじの内容で。

たぶんおねえさんは心配して言ってくださったと思うのですが、もう半分脅しにしか聞こえなくて。こえーこえーと思いながら11時間半のフライト中一睡もせず映画観てました。とても楽しかったです。


フランクフルト空港の入国審査のカウンターは、入国審査官2人がひとつのブースに入っている感じなのですが、見渡したところ、

男女 男男 男男

だったので、まぁ普通に応対柔らかそうな女の人のところ行きますよね。こっちは内心ビクビクしてるんで。ガタイのいい眼光鋭い男の人にまくしたてられたら話せるものも話せない。
女の審査官の方(国は違うけれどエマ・ストーン似)は幸いとても親切な方で、ドイツの大学に入学すること、何年こちらに住む予定かということ、ビザはドイツで取ることを伝え、入学許可証と残高証明(日本の銀行で作った英文・ユーロ建て)を 見せたら意外にもすんなりクリアでした。が!!


まだ私の審査が終わらないうちに、隣の男の入国審査官が私になんか言ってきまして。それだけでかなりパニックだったけれど、どうやらその入国審査官に審査してもらってる日本人のおっさんがドイツ語分からないから通訳しろってことらしくて。
いや待って、私も審査してもらってる途中なんだけど!とエマ・ストーンの方向いたらめっちゃ笑ってるしで、いやほんと待って。
緊張しすぎて顔も覚えていないツルツル頭の審査官、まー聞き取れない。早口すぎて。めちゃゆっくりもう一回言って!と言っても早口で、結局3回くらい聞き返してやっと意味が分かりました。
入国審査で一番つらかったの、通訳ってどんなレアケース?


やっとの思いで入国審査を通過したと思ったら、一難去ってまた一難。
お次は25kgのキャリーバッグ2つと共に家にたどり着くこと! !
冗談抜きで、腕もげそうでこわいこわい。

家はフランクフルトではなく、しばらく新幹線的なものに乗らねばならず……。フランクフルトの第1ターミナルから直結のFrankfurt
am Main Flughafen駅へ。途中に普通電車(S Bahn)のホームもあったり、おいしそうなパン屋さんがあったりしますが寄らずにFernbahnhof(長距離列車用) まで頑張って歩きます。きれいなアーチ状のコンコースの中に、 DB Reisezentrum(みどりの窓口のようなもの。赤い看板 )があり、そこで切符を購入。気前のいいおばさんが冗談交じりに対応してくれました。

f:id:kumao-klavier:20180831205504j:image

さて新幹線的なもの、もといICEは乗車するときに数段階段を上らなくてはならないという。
パッキングの段階からうすうす思ってたけれどこれ絶対無理だわ。 ホームで待ってたら通りすがりの少年に「あのお姉さんのバッグでけー」 って言われた気がしたけど、ほんとにそう。私もそう思う。あと少年、私ドイツ語チョットワカル。

けれどなんと同じドアで待ってた優しいドイツ人のおじさんが乗る時も降りる時も手伝ってくれたので、私の腕は今も無事くっついてます。助け合いの精神が素晴らしくて泣ける。私今のところ何も助けてないけど……

そんなこんなで辿り着いた家ですが、自然が多いせいかクモちゃんとクモの巣だらけだったので、帰って早々フラフラになりながら掃除しました。もし地獄に落ちても蜘蛛の糸垂れて来ないな……ごめんなクモ。

というわけで一難去ってまた一難だったけれど、色々助けてもらってどうにかなった、くまおのドイツ生活初日でした。


つづく