くまお フォルテッシモ

ドイツの音大に突如現れた くまおの日記

くまお、家探しの巻 その①

(※長文です)

 

 

くまおです……


日本でずっと実家でぬくぬく暮らしてたのに、異国の地・ドイツで一人暮らししようとしてるとです……


くまおです……くまおです……


というかこれまで二十余年の人生で経験した引っ越しはわずか1回、圧倒的に引っ越し初心者なのに、この数ヶ月はずっとドイツで家探しをしていました。自分で決めて何言ってんだって感じだけれど、ハードルが高いったらありゃしない。

 

今住んでるお家はもともと新しい家が決まるまでの約束でした。日本人大家さんなので出国前に入居が決まってとても助かってるんですが大学まで遠いのと、自然が豊かすぎるのに比例して虫が多すぎて、大の虫嫌いな私の精神がいつまで持つか分からないので、出来る限り早々に引っ越したいのです。


毎晩部屋に戻ると、必ず何匹かオカエリってお出迎えしてくれます。もうなんか甲斐甲斐しすぎて泣けます。ちょっとした同棲です。その後退治しちゃうけど。

 

そろそろ くまおの日記 じゃなくて、くもおの日記に改名しようかな。


さて、ドイツで学生が一人暮らしする場合、生活の形態は大きく分けて2つあるように思います。


ひとつは本当の一人暮らし。これはEinzel-Zimmer-Apartment(1人用のワンルームアパート)に住むこと。

もうひとつは、WG(=Wohngemeinschaftの略で、いわゆるシェアハウス)に住むこと。ちなみに読み方は「ヴェーゲー」です。

ドイツ語では、英語にとってのWとVの発音が入れ替わる感じになります。Wは濁り、Vは濁らないのです。ややこしや〜

 

ドイツの学生にとってはWGに住む方が一般的なようです。

メリットとしては、単純にドイツ語の上達が速くなること(特にドイツ人とのWGの場合)、家具付きの物件がアパートに比べ多いこと、ARD(ドイツのNHK的なもの)から徴収される受信料を同居人で折半できる、などでしょうか。


ちなみにこれ、たとえテレビを持ってなくてもカツアゲされます。パソコン持ってるとテレビ見れてしまうから、ということらしいです。

ヤクザかなって感じだけれど、法律で決まってるからしかたないのです。Einzel-Zimmer-Apartment だとこれを全額自分で払わなきゃなのです。


WGもメリットばかりではなく、共同部分が汚かったり、性格が合わなくてストレス溜まったり、同居人が家賃を持ち逃げしたとかいう話はちらほら聞くことがあるので、若干怖いですね。


逆にアパートは物件自体が少なく、契約が少し難しい面もありますが、プライバシーが守られるという点ではかなりのメリットだと思います。


何はともあれ、ここ数ヶ月、ない情報をかき集めて頑張ったんです。聞いてください。

 

①Studentenwerkに申し込んでみる

大学合格が分かった瞬間、すぐにStudentenwerk というサイトに登録しました。

これは都市ごとにあるもので、大学と提携して学生寮を紹介してくれる団体です。

私の通う街は大学都市なのでやたら寮とか多く、「ま、入れるっしょ〜」と余裕な感じで構えていたら、全然ダメでした。


まず、Studentenwerkから待てど暮らせど連絡が来ない。質問メールも返ってこない。後から知った話ですが、音大の入試より先に他の大学への留学生たちが寮に入ってしまうんだとか。

9月からの入居を希望していたのに、結局「すんません、空きがありません」という”お祈りメール”が届いたのは9月中旬でした。遅っ

 


感想:ないならないって早く言ってよーーーーッ!

 


②知り合いに助けを求める

もともと大学のある街に知り合いはほとんどいなかったのですが、以前その街に住んでいた方が、私の日本で通ってる大学の先生だったり先輩だったりしたので、とりあえずその方々の身近に空く予定の物件はないか当たってみました。


幸いなことに親切な方々ばかりでとても助けられました。

最初のうちは友達の友達の大家さんが休暇中でなかなか返事が来なかったり、内見に繋がっても汚かったりと、こちらも苦戦していました。


けれど最後の最後にこの方法で家が決まったのです……あとで詳しく書きます。


感想:もっと友達つくるぞーーーーッ!

 

③WG-gesucht で探しまくる

ドイツで家探しならまずこれ!という物件紹介サイト。

これ→https://www.wg-gesucht.de/

日本では家探し=不動産屋さんなイメージですが、ドイツではメジャーではないようです。仲介料高いし。


WGとついていますが、一応Einzel-Apartmentも載っています。けれどこのサイトを見てた頃は友達からの連絡も思うように来ず、藁にも縋る思いだったので物件数の多いWGを中心に申し込んでいました。


やり方は

1.プロフィール登録

2.気になった物件を見つけ、物件を載せた人に直接メッセージを送る

3.返信が来たら内見

4.それもうまくいったら入居決定!


という流れなんですが。


2から3が、超狭き門だった。

宝くじ当選確率、まではいかない気がしたけれど、サザエさんじゃんけんで3週連続勝利できるくらいの確率でしか返って来なかった。


そうこれが、

>>>ドイツ人、メール返さない問題<<<

 

いやね、私も最初はただ単に遅れてるだけかもと思っていたのですが、無視されてるんだってことに3日くらい経ってたから気づき始めました。


もうね、一時期は結界が張られてるんじゃないかってくらいメールが来て返って来なくて。

こちとら母国語でもない言語で、必死に自己紹介文書いてんだよ……(基本はコピペしてるから実はそんなに大変じゃない)。


ただでさえわずかな返信率を上げるコツとしては、物件情報が出てから半日以内にコンタクトを取ることと、自己紹介のメッセージを出来るだけ詳しく書くことですかね。そうしててもあまりに返ってこなかったのでわかりません。


効果は不明ですが、私が送ったメッセージ約30〜40件中返って来たのはたった4件、そのうち”内見来ませんかメール”3通(うち1通は諸事情で辞退した)、”お祈りメール”1通。


そんなこんなで結局内見に行けたのはほんの数回でした。


感想:ふざけんなーーーーッ!

 

④内見に行く

・その1 最初の物件(3人のWG)

立地:★★★★☆(治安が良い、大学までそこそこ近い)

条件:家具キッチンお風呂付き、Wi-Fi付き、光熱費込み、写真で見る限り綺麗なWG。文句なし!って思うでしょう?ところが……

 


最初は街の中心からは15分ほど離れた、セレブが住む治安の良い地域のWG。

3人のWGのうち1人は女性で、2人が空いていると書いてあったので申し込んでみました。

初めての内見でドッキドッキするぞ〜と思ってたら、うっかり30分前に到着してしまい、家の周りを散歩(徘徊)しておりました。さすが高級住宅街、見るからに治安良さそう。


迎えてくれた大家さんはとても親切な方で、2階をWGにして1階で暮らしているんだとか。もう入居しているドイツ人女性の方も優しくてステキな方でした。

部屋もめちゃめちゃ綺麗、広い!え、もうここで決まっちゃうんじゃない?!と嬉しくなっていたのですが。


な、なんと、1週間前にもう1人入居していた方がいて、奥の部屋からぬっと出てきた!!!!!!強面インド人男性!!!!!!

(あくまで第一印象)


しかも優しいドイツ人女性は12月で引っ越してしまうそう。え、まって、ということは私、1月から男性と2人暮らしになる??!!のか!??


しかもこのインド人、英語オンリーでドイツ語ほとんど喋らなくてどうも社交的でないらしい。

内見終わってから、家に帰って悩み、断腸の思いで「入居は見送ります……」と返信。他が完璧だっただけに辛かったな。

 

・その2 次の物件(学生寮

立地:★★★☆☆(大学に近いが道は若干汚い)

条件:1人アパート、家具キッチンお風呂付き。ただ、写真は見れないまま内見へ……!


Studentenwerk以外にも、たぶんプライベートの学生寮がいくつかありまして。友達の友達がそこに住んでいるらしく、空きがあるかも!と寮の事務局に取り次いでくれました。

大学へは徒歩5分の距離。ですが、大学周辺はわりと汚いので、若干不安です。


恰幅のいいおばさんがお部屋を案内してくれました。太くて、少しの運動でも息が上がるのか、エレベーターでハァハァしていました。大丈夫か?


廊下をずっと進んで行くのですが、なんか臭い……部屋に案内されて、やっぱりなんか臭い……しかも備え付けのベッドめっちゃ黄ばんでるし……え、無理……となって、しかもWi-Fiが付いてないらしかったので、こちらは帰って即断る決意をしました。


ドイツに来て思ったけれど、私案外綺麗好きかもしれない。


・その3  次の次の物件(2人のWG)

立地:★★★★★(大学まで公共交通機関で10分、近くに学校や学術施設があり、綺麗で治安も良い)

条件:家具キッチンお風呂付き、Wi-Fi付き、光熱費込み。ただし日本式の5階でエレベーターなし!


文句なしだけれど、若干予算がオーバーしているこのWG。


内見に行くと、すーごくイケメンで優しい好青年(これから引っ越す)と、すーごく美しくて優しい女性が出迎えてくれました。

え、まずさ、美男美女が同じ住居に入って付き合ってないとかあるの?どうなの?って感じだけれど、聞けませんでした。


部屋は超絶綺麗!で広く、いいなぁ〜という感じ。5階までの階段は健康に良いと思えば頑張れると思いました。たぶん。

同じ建物には、ファミリーが多く住んでいるのか、1階エントランスにはベビーカーがいっぱい。


一通り説明してくださり、私も入居について詳しく質問しました。その後飲み物(水道水)を3人で飲みながら世間話。2人とも趣味で音楽やってるんだよ〜とか、日本について質問されたりとか、拙いだろうドイツ語で喋って帰ってきました。

結構好感触だったんです。


(過去形なのでどうぞお察しください)


私以外にも内見する人がいるようで、正式に決まったら連絡するね〜と言われてヒヤヒヤしながら数日待ちました。

 

 

 


……………………連絡が来ない!!!

催促しても来ない!!!!!

 

 

 

え、まって、あのさ、

 

 

 

仮にも1度顔を合わせて会った相手の連絡無視する?!?!どういう神経してるの?!?!?!?!は??!!ちょっと放課後校舎裏に来いやぁぁぁ

 


これ結構傷つきました。まじで。

 


まぁこういうことする人とはもともとやっていけなかったんだろうなぁと気持ちを落ち着け……程度では収まらないくらい腹が立ったので、しばらくタンスの角で小指ぶつけろ〜って思ってしまいました。

 

・その4  救世主が!

先程のシカト事件で完全に振り出しに戻ってしまった私は、またWG gesucht を見ながらぽちぽちメッセージを送っていたのですが梨の礫。送れど送れど帰ってこない。


まぁね、学期始まりだし、引っ越しもピークですよね。競争率高いよね……うんわかるよ……(泣)

完全に八方塞がりだ〜と困っていたところに、知り合いから連絡が!


なんでも音大に通っていた知り合いの友人が近々フランスに引っ越すとのことで、そのNachmieter(後に引き継いで入ること)になってみては?とのこと。

 


えーーー!!!

 


しかもよくよく聞いてみると大学の近所で立地もそこそこ良かったんです。

けれど内見行くまでは、また臭いんじゃないかとか、無視られるんじゃないかとか、今までのトラウマが走馬灯のように……嗚呼……

 

 

立地:★★★★★

条件:1人アパート。電気代とWi-Fiは別契約、家具も引き継げる可能性大

 

 

その話を聞いてすぐ、知り合いとその方のお家に内見兼お茶しに行ってきました。

古い建物のようでしたが(エレベーターが1950年代製で絶対使わないと心に決めた)中は新しくとても綺麗な感じ。すごく気に入りました。

今入居されてる方はとても優しい韓国人の方で、連絡も密に取ってくださりとっても安心しました。

電気とネットの契約は自分でしなきゃなのですが、その方のを引き継ぐ感じにできるみたい。ここはまたリサーチが必要です。


家具もフランスに持って行く訳ではないので、私がおそらく友情プライス(格安)で買い取ることになりそうです。


韓国人がフランスに行く日がまだ未定ですが、なんとか、なんとか10月中には入居できそうですヤッターー!!!もう反故になるなよ!!!頼む!!!私はもう疲れた……笑

 

 

大家さんとの契約や諸々契約など、これからまだ山のようにすることがあります……大変……。日本でもやったことなんかないし、何も分かってないので詐欺に合わないか超怖いです。


けれどとりあえず1段階目クリア!ということで、久しぶりにゆっくり眠れる〜なくまおでした。

 

今回何も写真がないので、以前近くの湖に散歩に行った時の写真を載せます。

殺伐としたブログでしたが、最後に口直しの意味で……笑 明日からまた頑張ります。

 

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つづく